基板修理サービス
劣化した電解コンデンサ
当社では、電子基板の修理を行っております。
故障の原因は様々で、電子基板内の消耗部品劣化・トランジスタ・フォトカプラ・LSI等の部品単体故障・腐食ガスによる断線等があります。 それらの原因を信号波形・電気的特性より調査し修理します。
また、電子基板には多くの消耗部品が使用されています。熱により寿命を縮めることが証明されており、温度が10℃上昇すると寿命が1/2となります。
たとえば、温度30℃では、電解コンデンサの寿命はほぼ8万時間ですが、温度が40℃になると4万時間の約半分になります。さらに温度60℃では約1万時間。使用される環境にも異なりますが、空調管理されていない制御盤内は50℃程度とも言われています。
このようなことから電子機器の寿命を延ばすには5年に1回は部品交換を兼ねたオーバーホールが必要です。
当社では、長年、FA機器を修理した経験や実績をもとに、お客様の電子基板修理をお手伝いいたします。
修理業務の流れ
1調査お見積り
調査に要する時間工数によりお見積もりをいたします。
2調査作業
綿密な調査作業
発注のご依頼があり、対象物を受け取ってから、調査作業を開始いたします。
目視にて外観・内部を確認し焼損・部品破損・液漏れ跡・基板腐食等が無い事を確認し、
テスターにより地絡・短絡の確認後、電源を印加し動作状態を確認します。
各回路の電圧、信号波形、電気的特性を調査し異常個所を特定します。
不具合現象が再現しない/しにくい調査ご依頼品については、お客様にお断りをしたうえで、ヒートショック・恒温槽による環境試験を実施し、再現性を確認します。
3調査内容のご報告と修理作業のお見積り
劣化部品を交換
対象物の故障個所破損個所調査結果をご報告するとともに、修理の際のお見積りをご提出いたします。 お見積りの内訳として、作業工賃・部品代が含まれます。
修理後のトラブルを回避するためにも寿命部品のお取替えをお奨めしています。
4修理作業
ユニット洗浄
お見積りに対し発注をいただき次第、作業を開始いたします。
●部品手配
…破損している部品、寿命部品を手配いたします。
●部品交換
…新品の部品に交換いたします。 基板や部品にダメージを与えないよう、必要に応じてマスキングを行い、細心の注意を払いながら熟練した作業者が行います。
●ユニット洗浄
…ユニットのケースや、放熱フィン、場合によっては電子基板を洗浄し、可能な限り新品に近い状態に近づけます。洗浄後は、乾燥機において完全に水分を取り除きます。
5動作確認
修理した対象機器に電気を入れ、動作確認を行います。
あらかじめ、修理のゴールとしていた動作が確認できたら完了とします。
6報告書作成
修理報告書作成
お客様よりご要望がある場合に作成します。調査結果の詳細、処置、考察を記載します。
【注意事項】
①弊社で修理した機器については、メーカと同一の保証はいたしませんので、あらかじめご了承ください。
②修理後の動作確認については、事前にお打合せをする際に決めさせていただきます。
③法律上、修理困難な機器等は、修理をお受けできませんのでご了承ください。
④修理品が原因で接続機器等が故障した場合、それらの保証はしかねますのでご了承ください。