
日立製手動調節器『VIM88』の修理をご依頼いただきました。ステータスLEDが点滅し、機器の制御が出来ない状態とのことです。
またアナログ出力も正常に出力されていないとのことでした。
VIM88シリーズは過去に修理実績がありますので、通電しながらの調査が可能です。
実際に通電してみると、お客様のご指摘のとおりステータスLEDが異常点滅していることがわかりました。
オシロスコープを使用して電源生成回路の波形をチェックしてみると、正常に電圧が生成できていないことが判明。
ユニットの製造時期や使用頻度から見て、電解コンデンサ等の経年劣化が考えられます。
コンデンサだけでなく周辺の部品にも故障が無いか、テスターとオシロスコープを使って確認していきます。
故障部品を交換し通電試験を実施したところ、異常現象が解消し動作正常となることを確認しました。
今回は故障箇所が電源生成回路内だけでしたが、電源の生成不良は他の回路へ故障が波及する可能性もあります。そうなってしまうと修理コストが非常に高額となってしまいます。初期の異常を確認された場合は、まずは【電子基板問題解決ラボ】にご相談ください!