三菱電機製シーケンサ(MELSEC)、AD61Cの修理依頼をいただきました。
ご指摘の内容は「RUNできない、動作しない」とのこと。
発売から20年以上経過している機種ですので、いろいろと不具合が出ても不思議ではありません。
三菱電機のシーケンサ、特にAシリーズは、世に多く出ている機種です。
今でも現役で稼働している現場は多くあり、弊社への調査・修理ご依頼も増えております。
AD61Cは高速カウンタユニットという種類の機器になります。
弊社には試験環境がありませんでしたので、ユニット単体で通電し電源波形を中心にチェックしていきます。
各波形を見てみると、一部の回路が動作していないことが判明しました。
この原因を調査したところ、顕微鏡で見なければ判らない、極細のパターンが断線していました。
周辺に実装されている電解コンデンサが液漏れしていたので、電解液によって腐食したものと考えられます。
断線箇所を補修し、液漏れしていた電解コンデンサも新品に交換いたしました。
この状態で動作確認をしてみると、無事正常復帰していることが確認できました。
長期間ご使用の機器は、部品の経年劣化で異常が発生していることも多いです。
弊社ではAD61Cをはじめ、数多くのAシリーズシーケンサの修理実績がございます。
一部機種は動作環境もあり、機能試験をしながらの調査が可能です。
Aシリーズの故障でお困りの際は、ぜひ『電子基板問題解決ラボ』にお問い合わせください!