東洋工機製の操作パネル『40AUTO-10P』の修理依頼をいただきました。使用装置はブレーキプレス機のようです。電源を入れてしばらくすると7セグLEDが表示されなくなり困っている、とのことです。
弊社で動作確認をしたところ、通電して2時間程度でLEDが消灯してしまい使用できなくなりました。オシロスコープで電源波形を確認し、原因を絞り込んでいきます。
調査の結果、電源を生成している回路の部品が故障しかかっていることが判明しました。10年以上使用されている機器ですので、部品の劣化が進み、電源生成が不安定になっていたものと推測します。
また、同回路内の電解コンデンサについても劣化が想定されますので、予防保全としてすべて新品に交換しました。
各部品を交換し再度通電してみると、7セグLEDが無事表示されました。この状態で8時間程度連続通電しましたが、特に異常は無さそうです。
10年、20年と長期間稼働している装置は、電子部品が経年劣化していることがとても多いです。今回の「通電後、時間が経つと表示されなくなる(動かなくなる)」現象は、故障の兆候として非常に有力な情報です。本格的に故障してしまうと修理コストも上がってしまいます。「何かおかしいな?」とお気づきになりましたら、是非【電子基板問題解決ラボ】にご連絡ください!