修理・オーバーホール業務をリピートいただいているお客様より、日立製 汎用インバータの修理をご依頼いただきました。 設備の老朽化に伴い、メーカが対応しなくなった機器を対象に修理やオーバーホールを承っています。 インバータの故障状況をヒアリングすると、通常稼働時にアラーム(過電流検知)が発生して停止するとのことでした。 まずは、弊社にて動作確認を実施します。 汎用インバータですので、弊社で所有しているモータを接続し動作確認をします。 インバータに対してモータが小さいことや、負荷をかけれていないために、お客様から報告を受けたアラーム発生には至りませんでした。 そのため、寿命部品の交換を主としたオーバーホールを、ご提案しました。
寿命部品の対象は、主に電解コンデンサやフォトカプラになります。 製造が1999年と20年以上前ということもあり、部品の入手が難しくなってきます。 今回は、国内の商社より購入できましたが、国内在庫がない場合は、海外流通在庫を購入する場合もあります。 電解コンデンサについては、現行品への置き換えをしております。
納品後、無事に動作することをご確認いただきました。 今回のように、劣化部品が原因で、不具合が発生するケースは多々あります。 稼働開始から10年したら、寿命部品は寿命を迎えていますので、交換をお奨めしております。 装置を長く使用されるのであれば、電子機器のオーバーホールは必須になってきます。 壊れてからでは遅いので、『動作がおかしい?』と思ったら、お問い合わせください。