紙袋を製作している製袋会社様より、製造ラインに使用しているホットメルト塗付システムの基板修理のご依頼をいただきました。 旧式の装置のために、メーカにも交換基板がなく修理サポートが困難とのこと。そのため、当社ホームページを探していただき、お問合せいただきました。
後日、お客様のもとへ伺い、装置のヒアリングから開始しました。
ホットメルトというと、工作に使用するハンドガンタイプのものが思いつきますが、製造ラインに使用するものは、完全な装置となっており、本体から供給するホースまでヒータで温めてホットメルトを塗布します。
装置中にあるヒータ制御用の基板が焼損したとのことでした。
装置ごと引き取ることが困難なために、基板のみをお預かりました。
基板が焼損しているために、動作確認ができません。そのため基板を目視、またはマルチテスタでチェックします。 基板単体での調査になるため焼損した原因を突き止めるのは困難ですが、発熱の大きい装置のために部品の劣化によるものと考えられます。 焼損した部分の回路をユニバーサル基板上に設計・作成し基板の機能を復活させることにしました。
1) 部品手配
使用している部品を確認し、部品手配をします。
2) 基板回路のデザイン(問題解決ポイント)
ユニバーサル基板上で回路構成を検討します。 高さ・面積ともに制限が厳しいために、何度も検討を重ねます。 基板からヒータの出力部分のコネクタは汎用ものもを使用しました。
完了後、お客様を訪問し、装置に基板をセッティング、動作確認を行いました。 数週間後に確認しましたが、問題なく動作しているとのことで解決いたしました。